iBookstoreでセルフ・パブリッシングするための方法

ibooks store

今日から、Gene MapperがiBookstoreの日本語マーケットでも販売できることになった。ストアのオープンを記念したキャンペーンは4月27日(なぜこのように半端な日付になっているのかは、前のエントリーを参照していただきたい)まで、300円の特別価格で販売する。手に取る機会がなかった方も是非この機会にサンプルから入手してみてほしい。iBooksの美しい表現は、特別なものだと個人的には感じている。

ここで、iBookstoreへ、セルフ・パブリッシングで書籍を登録する方法を紹介することにしよう。

準備しなければならないのは、出版するEPUB日本の銀行口座Apple ID(当然、クレジットカードも必要になる。出版専用がいいよ)そしてSS4で取得したEINコードだ。いろいろと時間はかかるが、iBookstoreの出版をさせるiTunes ConnectのシステムはKDPよりも明快で、オンラインで全ての登録を済ませられる優れたものだ。じっくりやれば、誰にでもできる。

0. 出版物の準備

EPUB3を準備する必要がある。iBooksだからといって特に癖があるわけではない。普通のEPUBを作れば大丈夫だ。

IDPFのチェッカーぐらいは通しておこう。内容については後の「レビュー」で紹介する。

追記:iBookstoreが他のセルフ・パブリッシングチャネルと最も異なるのが、サンプル制作だ。立ち読みに相当するサンプルを、自ら作成できる。Gene MapperはiBookstoreへ第一部丸ごと読めるようなサンプルを制作してアップロードしている。

1. EINの取得

iBookstoreの出版はiTunes Connectへの登録が必要となるが、有料の書籍を販売するならば納税者番号がなければならない。

Apply for an Employer Identification Number (EIN) Online

私は電話で取得したが、EINが有効になるまで2週間以上かかる。発行された瞬間から法的には有効ではあるのだが、Appleなどの企業が参照するデータベースに登録されるまでの時間が長いのだ。アクティブになったかどうかを調べる有効な手段は、2週間が過ぎたら、毎日2.のステップを繰り返すことぐらいしかないような気がする。

いろいろな取得方法があるが、楽しいのはきっと電話だ。その場で発行してくれるし、担当者がフレンドリーで泣かせる。「Great novelかよ!がんばれ!」って言ってくれるよ。

2. iTunes Connectアカウントの登録

Your Books on the iBookstore からApple IDを使って登録する。

Screen Shot 2013-03-06 at 18.55.27

 

続けて、有料書籍を販売するか、無料書籍を登録するか選択できる。

step-1

ここで注意が必要だ。無料書籍のみ登録するためのアカウントを、有料書籍も販売できるように変更する方法がない(少なくとも、私には見つけられなかった)。有料書籍を販売するつもりならばScreen Shot 2013-03-06 at 18.56.50を必ずクリックしよう。そして、次のステップで1.で取得したEINを入力することになるので、EINが有効になったことを確認してから、iTunes Connectの登録は行う必要がある。

EINが有効であれば、iTunes Connectへ、書籍販売者としてログインすることができる。おめでとう。

step-2

3. iTunes Connectアカウントのセットアップ

Screen Shot 2013-03-06 at 19.10.29

iTunes Connectのセットアップはこの項目になる。ここから銀行口座を登録する。

セットアップが終わった後も、Contracts, Tax and Banking、とくにContractsは時々更新されるので注意してみる癖を付けておこう。

Contractには、契約できるContractシートが用意されている。Requestすれば数時間で有効になるだろう。

TaxはEINが登録時に入力されているので、セットアップ済み。銀行もプルダウンメニューから選ぶだけだ。

とにかく、この辺の仕組みは、iOSのApp Store譲りでよくできている。KoboやGoogle Plays、KDPのいずれと比較しても、最もよくできたインターフェイスだ。全てがオンラインで操作できる。入力を間違えることがないし、郵送も、不当に待たされることもない。

4. 書籍の登録

iTunes ConnectのDeliver ContentsからiTunes Producerをダウンロードする。こんなアプリだ。

step-4

Create New Packageで登録するコンテンツを作成していくが、特に操作に迷うところはないだろう。タブを左から右に進めて、情報を入力していくだけだ。2012年の11月のアップデートからISBNは不要になった。ISBNは、なければ入力しなくてもいい。

step-5

この登録方法も、あらゆるセルフ・パブリッシングサービスの中で最もよくできている方法だ。国や地域ごとの価格などもまとめて変更することができる。現在登録できるのは50。ここで、Deliverまでたどり着ければ、出版準備ができることになる。

Apple名物、レビューのターンだ。

5. レビュー待ち

2〜3週間は覚悟しよう。そして、直しが入ることも……私は二度、訂正することになった。一度目は書影画像に枠がついているという言いがかりで、二度目は「スペルミス」だった。表紙データの中に含まれていた文字にスペルミスがあったのだ……お恥ずかしい。Illustratorのスペルチェッカーがリアルタイムじゃないのがいけない。

Screen Shot 2013-03-06 at 19.25.40

つまり、iBookstoreのレビューは、画像の中に含まれている文字を(OCR等も使っているのだろう)読んでいるということになる。ポルノを画像文字で出版しようとしている人は諦めた方がいい。

6. プロモーション

iTunes Connectで特価などを指定できるが、これも他のセルフ・パブリッシングでは見られない、スケジュールされた価格変更が実行できる。いつ価格が変更されるのか分からないKDPなどと違って、タイトなプロモーションを実行できるのだ。

まとめ

駆け足で紹介してきたが、いずれ、iTunes Connect、iBookstoreの出版方法を示す書籍がiBookstoreに並ぶことだろうから、詳細はそのような書籍を参考にしていただきたい。とにかく今試したい、という方向けに必要最低限の情報をまとめてみた。

AppleのiTunes Connectは、数万人とも言われるiOS App Storeで鍛え上げられたためもあるのだろうが、とにかくよくできている。日本人ならばEINの取得以外は、全てオンラインで澄むのではないだろうか(e-mailでSS-4を実行するという強者ならば、全てをオンラインで澄ませることも可能かもしれない)。

そしてiTunes Producerというアップローダーの存在は大きい。入力漏れを事前に確認でき、51もの国と地域での販売価格をコントロールするインターフェイスは他のセルフ・パブリッシングサービスにも見習ってほしいところだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - iBookstoreでセルフ・パブリッシングするための方法


Tags: , , , ,

© 2012 - Taiyo Lab/Taiyo Fujii, 当サイトについて
Wordpress Themes
Performance Optimization WordPress Plugins by W3 EDGE
Scroll to Top