Adobe Digital Edition 2.0対応

Sony Readerをはじめ、数多くの電子書籍リーダーでEPUBエンジンとして採用されているAdobe Digital Editionの最新版、2.0が公開された。

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OS XやWindowsなどのデスクトップでの縦書きEPUB対応ビュワーとして、今後はお勧めしていくことになるだろう。

Gene MapperのファイルもAdobe Digital Edition 2.0のリリースにあわせてEPUB3へとアップデートし、3.5版とした。既にお買い上げの方々で、Sony ReaderなどADEを用いているリーダーをお持ちの方へはお手数をおかけしてしまうが、3.5版ではレイアウトの崩れていた部分が修正されるので、再ダウンロードをお勧めしたい。

しかし、Adobeはどうしてしまったのだろう。Illustratorが初めてアンチエイリアスに対応したときは驚いたものだが、ADEの文字とOS Xの標準テキストレンダリングと比較すると野暮ったい品質になってしまっている。左のスクリーンショットで上に重なっているのはMurasakiというEPUBビュワーだが、文字の精細さは明らかにMurasakiの方が数段上だ。レーザープリンターとオフセット印刷ぐらいの差を感じてしまう。

もちろん、スクリーンショットは同じフォントでとっているが、Adobeのエンジンは少し文字が太って見えてしまうのだ。ヒントの扱い方の問題なのだろうが美しくは感じられない。

もう一つの「どうしたAdobe」ポイントが段組みだ。ADEはウインドウの横幅に合わせた段組みを行ってくれるのだが、縦書きでも横幅が大きくなると二段、三段組になってしまう。これはADE 1.8の頃からの問題で、結局直らなかった。

最後のかなり残念なポイントは、ADEそのものについてではない。Adobeの開発体制だ。ADE 2.0を標準のOS X Mountain Lionにインストールしようとすると、このような警告が表示される。

Appleへ開発者登録を行っていない開発元が作成したアプリケーションである、という警告であり、Appleが標準とするセキュリティ状態ではインストールができない。Adobeの他のソフトウェアでは表示されないので、たまたまADEの開発を行っているチームが署名を含めずにリリースしてしまったのだろうが、かなり残念なポイントだ。

多くの読者はこのエラーを回避できないだろう。システム環境設定のセキュリティ>一般でダウンロードしたアプリケーションの実行を一時的に許可すればインストールすることができるのだが、Adobe側に早く修正してほしい。

少々残念なところは残るが、無償のEPUBビュワー、それも汎用といえるほど普及したDRMに対応しているものは他にない。OS XとWindowsで電子書籍を楽しむならば持っておくことをお勧めする。

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